英語の文法−能動態と受動態

英語の文法−オンライン講座

英語の文法−能動態と受動態

受動態の形と意味、能動態との違いについて解説します。

「Aは(が)Bを〜する」という動作を行う人やものを主語にした表現は、能動態と呼ばれます。

これに対し、受動態とは「BはAによって〜される」というように動作を受ける人やものを主語にした表現で、受動態の形は「be動詞 + 過去分詞」となります。

実際に、能動態と受動態の文をみてみましょう。

まず、以下の文は「主語は〜する」という能動態の文です。

He likes her. 「彼は、彼女のことが好きです。」

この文と同じことを表す時に、彼女を中心に考えると「彼女は、彼に好かれている。」という受動態の文になります。

この能動態の文を受動態の文に書き換えてみましょう。

受動態の文では、動作を受けるShe「彼女」を主語にします。そして、動詞の部分を「be動詞 + 過去分詞」に変えます。

この場合、主語がSheで現在のことなのでbe動詞はis、likeの過去分詞はlikedなので受動態の形はis likedとなります。

最後に、誰に(よって)好かれているかを表すために、by「〜によって」を用い、by him「彼に(よって)」を「be動詞 + 過去分詞」の後ろに付けます。

byの後ろに代名詞を置く時は目的格になるので、by heではなくby himという形なることに注意しましょう。よって、受動態の文は以下のようになります。

She is liked by him. 「彼女は、彼によって好かれている。」

過去形の文は、be動詞のisを過去形のwasにし、以下のようになります。

She was liked by him. 「彼女は、彼によって好かれていた。」

ここでもう1度受動態の肯定文の形と意味をまとめると、受動態の形は「be動詞 + 過去分詞」、意味は「〜される」や「〜された」となります。

そして、受動態の動作主は(代)名詞の目的格をby「〜によって」の後ろに置き、これをbe動詞 + 過去分詞の後に付けます。

受動態の文はbe動詞が用いられているのでbe動詞の後ろにnotを付ければ否定文になり、意味は「〜されない」や「〜されなかった」です。

よって、先ほどの2つの受動態の文を否定文に書き換えると、以下のようになります。

She is not liked by him. 「彼女は、彼によって好かれていません。」
She was not liked by him. 「彼女は、彼によって好かれていなかった。」

また、短縮形isn'tとwasn'tを用いて、以下のように書くこともできます。

She isn't liked by him.
She wasn't liked by him.

受動態の文はbe動詞が用いられているので、be動詞を主語の前に出し、文末にクエッションマーク?を付ければ疑問文になります。

最初の受動態の文を疑問文に書き換えると、以下のようになります。

Is she liked by him? 「彼女は、彼によって好かれていますか。」

答え方は、YesまたはNoとbe動詞(この場合はis)を用い、以下のようになります。

Yes, she is. 「はい、好かれています。」
No, she isn't. 「いいえ、好かれていません。」

過去形の文でも疑問文の作り方は同じで、以下のようになります。

Was she liked by him? 「彼女は、彼によって好かれていましたか。」

答え方も、YesまたはNoとbe動詞(was)を用い、以下のようになります。

Yes, she was. 「はい、購入されました。」
No, she wasn't. 「いいえ、購入されませんでした。」

受動態の文ではby 〜 を用いて動作主を表しますが、受動態の文に動作主は必ず付くという訳ではなく、以下の3つの場合にby 〜 は省略されます。

1.動作主が明らかな場合
2.動作主が分からない場合
3.動作主が一般の人の場合

以下の受動態の文は、動作を行うものや人が明らかな場合です。

The chair was broken yesterday. 「その椅子は、昨日壊されました。」

この受動態の文の元(能動態)の文は、I broke the chair yesterday.「私は、昨日その椅子を壊しました。」です。

そして、話し手(私)が壊したのは明らかで、わざわざ言わなくても聞き手は誰が壊したのか分かるため、動作主by me「私によって」 を省略します。

以下の受動態の文は、誰によってされたのか分からない場合です。

The building was built 10 years ago. 「そのビルは、10年前に建てられた。」

この受動態の文の元(能動態)の文は、They built the building 10 years ago.「彼らは、10年前にそのビルを建てた。」です。

そして、10年も前のことで誰によって建てられたか分からないという場合には、このように受動態の文の動作主by them「彼らによって」を省略します。

以下の受動態の文は、動作を行う人が一般の人の場合です。

English is spoken in America. 「英語は、アメリカで話されています。」

この受動態の文の元(能動態)の文は、They speak English in America.「彼らは、アメリカで英語を話します。」です。

そして、この場合they「彼ら」というのはアメリカに住んでいる一般の人なので、受動態の文のby them「彼らによって」は省略します。

また、この場合英語はアメリカに住んでいる人によて話されていると明らかに分かるので、by them「彼らによって」が省略されると考えることもできます。

受動態の文で動作主を表す場合、通常byの後ろに動作主を置きますが、by以外を用いて動作主を表す場合があります。

ところが、know「知っている」やcover「覆っている」など限られた動詞の受動態の時にby以外を用います。

実際に、knowを用いた以下の文を受動態に書き換えてみましょう。

Everyone knows her. 「みんなが、彼女のことを知っています。」

この能動態の文を受動態の文に書き換えると、以下のようになります。

She is known to everyone. 「彼女は、みんなに知られています。」

動作主は同じくeveryone「みんな」なので、普通に考えると受動態の文ではby everyone「みんなに(よって)」という形になりそうです。

ところが、be knownという受動態の後ろではby everyoneではなく、to everyoneというようにtoを用いて動作主を表します。

もう1つ、coverを用いた以下の文を受動態の文に書き換えてみましょう。

Snow covered the ground. 「雪が、地面を覆っていた。」

この能動態の文を受動態に書き換えると、以下のようになります。

The ground was covered with snow. 「地面は、雪に(よって)覆われていた。」

この文でも「雪に(よって)」を表す時に、by snowではなく、be coveredの後ろなのでwith snowというようにwithを用いて動作主を表します。

その他、by以外を用いる受動態には、以下のようなものがあります。

1.be filled with 「〜で(によって)満たされている」「〜でいっぱいです」
The glass is filled with water. 「そのグラスは、水で満たされています。」

2.be caught in 「(雨などに)降られる」
I was caught in shower yesterday. 「私は、昨日にわか雨に降られました。」

※3.be made of「〜でできている(作られている)」
The desk is made of wood. 「その机は、木でできている。」

※4.be made from「〜から作られている」
Wine is made from grapes. 「ワインは、ぶどうから作られている。」

※のof, fromの後ろの名詞は動作主を表しているという訳ではありません。

また、be made of「〜でできている」とbe made from「〜から作られている」は似ていますが、以下のようにofとformを使い分けます。

ofの後ろには「何でできているか」見た目で分かるもの(材料)、fromの後ろには「何から作られているか」見た目で分からないもの(原料)が置かれます。

そして、3の文だと机は木でできていると見た目で分かり、4の文だとワインはぶどうから作られていると(知識として知っていますが)見た目では分かりません。

5.be made inだと「〜で作られる(〜製です)」
This computer is made in Japan. 「このコンピューターは、日本製です。」

よく、洋服などにmade in Japanなどと書かれているのは、この受動態の1部分が用いられているためです。このinの後ろの名詞も動作主ではありあせん。

最後に、能動態の意味を持つ受動態について解説します。

受動態の形は「be動詞 + 過去分詞」、意味は「〜される」です。ところが、受動態の形で、「〜する」や「〜している」というように能動態のように訳す場合があります。

それは、surprise「驚かせる」やsatisfy「満足させる」というような、本来のの意味が「〜する」ではなく「〜させる」といような動詞の受動態の場合です。

実際に、surprise「驚かせる」を用いた以下の能動態の文を受動態の文に書き換えてみましょう。

The news surprised us. 「その知らせは、私達を驚かせた。」

この能動態の文を受動態の文に書き換えると、以下のようになります。

We were surprised at the news. 「私達は、その知らせに驚かされた。」

そして、「私達は、その知らせに驚かされた。」は「私達は、その知らせに驚いた。」と同じ意味で、むしろ後者の方が自然です。

よって、be surprised atは「be動詞 + 過去分詞」という受動態の形ですが、「〜に驚く」と能動態のように訳します。

また、この場合「〜に(よって)」を表すためにbyではなく、atを用いている点にも注意しましょう。

surprise自体が「驚く」ではなく、「驚かせる」と言う意味を持っているのでこのようなことが起こります。

もう1つ、satisfy「満足させる」を用いた以下の能動態の文を受動態の文に書き換えてみましょう。

The result satisfied them. 「その結果は、彼らを満足させた。」

この能動態の文を受動態の文に書き換えると、以下のようになります。

They were satisfied with the result. 「彼らは、その結果に満足しました。」

厳密には「彼らは、その結果に満足させられた。」という訳になりますが、「彼らは、その結果に満足しました。」と訳した方が自然です。

よって、be satisfied withは「be動詞 + 過去分詞」と受動態の形をとっていますが、「〜に満足する」というように能動態の意味になります。

また、この場合、動作主「〜に(よって)」はbyではなくwithで表します。

その他能動態の意味を持つ受動態には、以下のようなものがあります。

1.be interested in 「〜に興味を持つ」

The book interests them. 「その本は、彼らに興味を持たせる。」

この能動態の文を受動態の文に書き換えると、以下のようになります。

They are interested in the book. 「彼らは、その映画に興味を持っている。」

are interestedをそのまま訳すと「興味を持たされる」となりますが、普通はそのように言わないので「興味を持っている」と訳します。

2.be excited aboutで「〜に興奮する」

The movie excited me. 「その映画は、私を興奮させた。」

この能動態の文を受動態の文に書き換えると、以下のようになります。

I was excited about the movie. 「私は、その映画に興奮した。」

was excitedをそのまま訳すと「興奮させられた」となりますが、普通はそのように言わないので「興奮した」と訳します。

3.be pleased with 「〜に喜んでいる」

He is pleased with his marriage. 「彼は、結婚することを喜んでいる。」

4.be worried about 「〜を心配している」

She is worried about her son. 「彼女は、彼女の息子のことを心配している。」

5.be shocked at 「〜にショックを受ける」

They were shocked at the news. 「彼らは、そのニュースにショックを受けた。」

6.be disappointed at 「〜に失望する(がっかりする)」

I was disappointed at the result. 「私は、その結果にがっかりした。」

なぜ能動態の意味になるのか理解してもらうために、能動態を受動態に書き換えて解説しましたが、これらは熟語のように形と意味を覚えてしまいましょう。

英語の文法−オンライン講座
英語の文法−オンライン講座

英語の文法−オンライン講座ホーム | サイトマップ