助動詞のcanには、可能、許可、推量・可能性、依頼の4つの意味があり、ここではこれら4つの意味と助動詞canの使い方を解説します。
まず、canの持つ可能の意味「〜することができる」から解説していきます。
canは助動詞と呼ばれ、文中で動詞の前に置いて、動詞に意味を加えます。
それでは、まず以下の文をみてみましょう。この文は、通常の現在形を用いた文で「彼がテニスをする」という現在の事実を表しているだけです。
He plays tennis. 「彼は、テニスをします。」
次に、「彼は、テニスをすることができる」という文を作ってみましょう。ここで、play「〜する」に「〜することができる」の意味を加えるために、助動詞のcanを用います。
He can play tennis. 「彼は、テニスをすることができる。」
この文のように、助動詞canは動詞の前に置き、助動詞の後ろでの動詞は原形になります。よって、主語が三人称単数でも動詞の最後にsは付けません。
この文では、playsがplayと原形になっています。
そして、canを用いると「テニスをする」という事実だけでなく、「テニスをすることができる」と、テニスをする能力があるということを表します。
否定文は、canの後ろにnotを付け、意味は「〜することができない」となり、ある動作に対する能力がないことを表します。
先ほどの肯定文を否定文に書き変えると、以下のようになります。
He can not play tennis. 「彼は、テニスをすることができません。」
can notの省略形can'tを用いて、以下のように書くこともできます。
He can't play tennis.
疑問文は、canを主語の前に出し文末にクエッションマーク?を付け、意味は「〜することができますか」となります。
よって、先ほどの肯定文を疑問文に書き変えると、以下のようになります。
Can he play tennis? 「彼は、テニスをすることができますか。」
答え方はYesまたはNoとcanを用い、以下のようになります。
Yes, he can. 「はい、できます。」
No, he can't. 「いいえ、できません。」
次に、canの持つ許可の意味「〜してもよい」について解説します。
canの使い方は、可能「〜することができる」のcanの時と同じように動詞の前に置き、動詞を原形にします。実際に、許可のcanを用いた以下の文をみてみましょう。
You can go home. 「あなたは、家に帰ってもよい。」
否定文と疑問文の作り方も、可能のcanの時と同じです。
否定文は、canの後ろにnotを付け、意味は「〜してはいけない」となります。よって、先ほどの肯定文を否定文に書き換えると、以下のようになります。
You can not go home. 「あなたは、家に帰ってはいけない。」
can notの省略形can'tを用い、以下のように書くこともできます。
You can't go home.
疑問文は、canを主語の前に出し、文末にクエッションマーク?を付けます。そして、疑問文の意味は「〜してもいいですか」となります。
よって、先ほどの肯定文を疑問文に書き換えると、以下のようになります。
Can I go home? 「(私は、)家に帰ってもいいですか。」
主語がyouのままだと「あなたは、家に帰ってもいいですか。」とおかしな意味になるので、この場合主語をI「私」に変えます。
答え方は、YesまたはNoとcanを用い、以下のようになります。
Yes, you can. 「はい、いいです。」
No, you can’t. 「いいえ、いけません。」
許可をとる時は、普通「(自分が)〜してもいいですか」と尋ねるので、許可のcanを疑問文で用いる時はCan I 〜 ?という形でよく用いられます。
ここからは、canの持つ推量「〜のはずがない」と可能性「いったい〜だろうか」の意味について解説します。
推量のcanは、以下のように否定文で用いられます。否定文は可能のcanの時と同じようにcanの後ろにnotを付け、意味は「〜のはずがない」となります。
The story can not be true. 「その物語は、本当のはずがない。」
canの可能や許可の否定文と区別するために、can notやcan'tではなく、以下のようにcannotという形がよく用いられます。
The story cannot be true.
可能性のcanは、疑問文で用いられます。
疑問文は、canを主語の前に出し、文末にクエッションマーク?を付けます。そして、疑問文の意味は「いったい〜だろうか」となります。
Can the story be true? 「その物語は、本当なのだろうか。」
肯定文ではcanではなく、以下のようにmust「〜にちがいない」を用います。
The story must be true. 「その物語は、本当にちがいない。」
最後に、Can you 〜 ?の依頼の意味「〜してくれませんか」について解説します。
依頼のcanは疑問文のみで用いられ、以下のように目の前にいる相手(you「あなた」)に何かを依頼する時に用います。
Can you help me? 「私を手伝ってくれませんか。」
目の前にいる人(あなた)に依頼していることは明らかなので、youは日本語に訳しません。
答え方には、以下のようなものがあります。
・Yesの場合
Yes, I will. 「はい、いいですよ。」
Sure. 「もちろん。」
All right. 「いいですよ。」
Certainly. 「いいですよ。」
・Noの場合
No, I won’t. 「いいえ、だめです。」
I'm sorry, but I can't. 「すみませんが、できません。」
目の前にいる人(あなた)に依頼していることは明らかなので、youは通常日本語に訳しません。
そして、以下のように、未来形で用いるwillの疑問文Will you 〜 ?もCan you 〜 ?と同様に「〜してくれませんか」という依頼の意味を表します。
Will you help me? 「私を手伝ってくれませんか。」
Can you 〜 ?やWill you 〜 ?「〜してくれませんか」は、どちらかというと友達などに気軽に頼む時に用いられます。
厳密には、Can you 〜 ?の方がWill you 〜 ?よりも少し丁寧な表現とされていますが、ほぼ同じと考えてよいと思います。
丁寧に「〜して頂けませんか」とお願いする時は、文末にplease付けてCan you 〜 , please?とするか、canの過去形couldを用いてCould you 〜 ?とします。
先ほどの文を丁寧な表現に書き換えると、以下のようになります。
Can you help me, please? 「私を手伝って頂けませんか。」
Could you help me?
Willを用いた表現だと、以下のようになります。wouldはwillの過去形です。
Will you help me, please? 「私を手伝って頂けませんか。」
Would you help me?
厳密には、Could you 〜 ?の方がWould you 〜 ?よりも丁寧な表現となります。
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