時や条件の副詞節の中で未来のことは現在(完了)形を用いなければなりません。
まず、「時の副詞節の中で未来のことは現在(完了)形を用いる」から解説します。
この定義の中に出てくる、「時の副詞節」について解説します。
節とは「主語と動詞の組からなる1つの文」のことを示します。
例えば、以下の文で、I will start「私は始めるつもりです」の部分が、主語(I)と動詞(will start)の組からなる文(節)になっています。
I will start the work when my boss comes.
「上司が来たら(来た時)、私は仕事を始めるつもりです。」
この文にはもう1つ、my boss comes「私の上司が来る」という主語(my boss)と動詞(comes)の組からなる文(節)があります。
節という言葉は、主語と動詞の組からなる文が、1つの文章の中に2つ以上ある時に用い、節同士をくっつけるために接続詞(when「〜時」など)が用いられます。
よって、以下の文も主語(I)と動詞(live)の組からなる文ですが、主語と動詞の組が1つしかないのでこの場合は節という言葉は使いません。
I live in Japan. 「私が、日本に住んでいます。」
ここで、最初の文のwhen my friend comesという部分について考えてみます。
この部分は先ほど解説したように1つの節になっており、接続詞when「〜時」によってもう1つの節(I will start 〜)にくっついています。
このwhenは、その意味の通り「時」に関連した接続詞なので、when my boss comesという節は「時の節」になります。
ここまでで、最初の定義「時の副詞節の中で未来のことには現在形を用いる」の「時の副詞節」に近づきました。
あとは、副詞節の「副詞」の部分です。
そこで、文中での副詞の役割を確認してみましょう。
例えば、以下の文中のfast「速く」は副詞で、runs「走る」の程度(速いのか遅いのか)を説明しています。
He runs fast. 「彼は、速く走る。」
もう1つ、以下の文中のyesterday「昨日」も副詞ですが、いつ買ったのかを表しており、動詞のbought「買った」を修飾しています。
I bought a pen yesterday. 「私は、昨日ペンを買いました。」
この2つの例を見て分かるように、「どのように→走る」や「いつ→買った」というように、副詞は文中で動詞を修飾する働きをします。
ここで、最初の例文をもう1度見てみましょう。
I will start the work when my boss comes.
「私の上司が来た時、私は仕事を始めるつもりです。」
この文のwhen my boss comesの部分も同様に、「上司が来たら→始めるつもり(will start)」というように動詞を修飾しています。
よって、副詞の役割をしている節なのでこの節は「副詞節」になり、先ほど解説したように「時の節」でもあるのでこの節は「時の副詞節」になります。
これは、最初の定義「時の副詞節の中で未来のことは現在形を用いる」に当てはまるため、以下のようにこの節の中では未来のことは現在形(comes)を用います。
when my boss comes
この場合、時の副詞節中の主語がmy bossと三人称単数なのでcome「来る」にsをつけてcomesとなるので注意しましょう。
ただし、whenの作る節が必ず副詞節になる訳ではありません。
接続詞のwhen(意味は「〜の時」)は「時の副詞節」を作りますが、疑問詞のwhen(意味は「いつ〜」)は「時の名詞節」を作ります。
「時の名詞節」について解説していきます。
以下の文のwhen my boss will comeの部分を考えてみます。
I know when my boss will come.
「私は、いつ上司が来るか知っています。」
今度は、whenの後ろに続く節の中で、comeという現在形ではなく未来形のwill comeが用いられています。
この文でwhenは「いつ」という意味なのでwhen以下の節は時に関連した「時の節」となりますが、動詞のknowを修飾している訳ではありません。
よって、この節は副詞の役割はしておらず、「副詞節」ではないのです。このwhenの節はknow「知っている」の目的語になっており、名詞の役割をしているのです。
目的語とは文中で動詞の後ろに置かれ、「〜を」するのかや「〜に」するのかというように、動詞(動作)の目的を表すものです。
例えば、以下の文のhim「彼」は、誰(何)を知っているのかというようにknow「知っている」の目的を表しており、knowの目的語になっています。
I know him. 「私は、彼を知っています。」
また、以下の文のtennis「テニス」は、何をするのかというようにplay「する」の目的を表しており、playの目的語になっています。
She plays tennis. 「彼女は、テニスをします。」
目的語になれる品詞はhimやtennisなどの名詞だけなのです。
ここで、先ほどの文をもう1度みてみます。
I know when my boss will come.
「私は、いつ上司が来るか知っています。」
この文のwhen以下の節はknowの目的語になっており、名詞と同じ役割をしているため、この節は「時の副詞節」ではなく「時の名詞節」ということになります。
よって、「時の副詞節の中で未来のことには現在形を用いる」という定義にあてはまらないので、未来のことは未来形で表さなければならないのです。
whenが作る節が「時の副詞節」の場合は未来のことは現在形で、「時の名詞節」の場合は未来のことは未来形で表します。
このように、whenを用いた節の中で必ず現在形を用いる訳ではないのです。
whenを用いた節の中で現在形と未来形のどちらを用いるのかを判断する時に、副詞節か名詞節かを考える必要はなく、whenの訳し方で決めることができます。
以下のように、whenを「〜時」と訳したら副詞節なるので、未来のことは現在形で表します。
I will start the work when my boss comes.
「私の上司が来た時、私は仕事を始めるつもりです。」
また、以下のように、whenを「いつ」と訳したら名詞節になるので、未来のことは未来形で表します。
I know when my boss will come.
「私は、いつ上司が来るか知っています。」
ただし、いつも英文を日本語に訳せるとは限らないので最初に解説した、基本となる考え方も必ず理解しておきましょう。
ここからは、「条件の副詞節の中では未来のことでも現在形を用いる」という定義について解説していきます。
まず、以下の文をみてみましょう。
I won't go out if it rains tomorrow.
「もし明日雨が降ったら、私は外出しないでしょう。」
この文では、明日という未来のことなのにif節の中で未来形のwill rainではなくrainsと現在形が用いられています。
理由は以下の通りです。まず、if it rains tomorrowという節は外出しない条件を表しているので、条件の節になります。
また、このif節は「明日雨が降ったら→外出しない」というように、動詞(won't go out)を修飾しているので副詞の役割をしているため、「条件の副詞節」となります。
これは、最初の定義「条件の副詞節の中で未来のことには現在形を用いる」に当てはまるので、未来のことでもrainsと現在形を用います。
Whenを用いた節の時と同様、if節も名詞節になる場合があります。
以下の文をみてみましょう。
I don't know if it will rain tomorrow.
「私は、明日雨が降るかどうか知りません。」
この文では、明日という未来のことを表すのにwill rainと未来形を用いています。
この文のif節はknowの目的語になっており、目的語になれるのは名詞だけなので、このif節は名詞節となります。ifは「〜かどうか」という意味で、条件も表していません。
よって、「条件の副詞節の中で未来のことには現在形を用いる」という定義にあてはまらないので、未来のことは未来形で表さなければならないのです。
if節が「条件の副詞節」の場合は未来のことは現在形で、「条件の名詞節」の場合は未来のことは未来形で表します。
if節の中で現在形と未来形のどちらを用いるのかを判断する時に、副詞節か名詞節かということを考える必要はなく、ifの訳し方で決めることができます。
以下のように、ifを「もし〜ならば」と訳したら副詞節になるので、未来のことは現在形で表します。
I won't go out if it rains tomorrow.
「もし明日雨が降ったら、私は外出しないでしょう。」
また、以下のようにifを「〜かどうか」と訳したら名詞節になるので、未来のことは未来形で表します。
I don't know if it will rain tomorrow.
「私は、明日雨が降るかどうか知りません。」
このサイト内の画像と文章は全て複製及び転載を禁じます。 Copyright(C) 英語の文法−オンライン講座