英語の文法−比較

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英語の比較について解説します。

「…より〜だ」というように英語で何かを比較する場合、形は「形容詞や副詞の比較級 + than …」となります。

ここで、形容詞や副詞の比較級について少し解説しておきます。比較級とは、形容詞や副詞にerを付けたものです。

例えば、tall「背が高い」の比較級はtallerです。ほとんどの形容詞や副詞はerを付けて比較級を作りますが、例外もあります。

語尾がeで終わるものは、rのみ付けます。
例)wise「賢い」 → wiser

語尾が子音 + yのものはyをiに変えてerを付けます。
例)easy「簡単な」 → easier

語尾が単母音(母音1つ) + 子音のものは子音を重ねてerを付けます。
例)hot「熱い」 → hotter

それでは、実際に比較を表す文をみてみましょう。

Takeshi is taller than Ken. 「タケシは、ケンより背が高い。」

この文は形容詞(tall)を用いた比較の文です。taller thanの部分が「比較級 + than …」で、「…より背が高い」というように比較を表しています。

thanの後ろに比較対照であるKen「ケン」を置きます。

もう1つ副詞の比較を用いた文をみてみましょう。

My mother gets up earlier than I. 「私の母は、私より早く起きます。」

early「早く」は副詞で、動詞のgets upを修飾しています。また、子音 + yで終わっているので、比較級はyをiに変えてerを付けたearlierという形になります。

通常、比較級は形容詞や副詞にerを付けますが、長い形容詞や副詞の場合は前にmoreを付けて比較級を作ります。以下の文をみてみましょう。

This flower is more buautiful than that one. 「この花は、あの花より美しい。」

buautifulは長い形容詞なので、最後にerを付けるのではなく前にmore付けて比較級にします。

ただ、長いとはどの位長さなのか?ということについてですが、厳密には3音節以上の語全てと2音節以上のほとんどの語、そしてlyで終わる副詞です。

音節とは、辞書を引いた時にbeau-ti-fulというようにハイフンで区切られているものです。ただ、単語だけでも大変なのに音節の数まで考えられませんよね。

そこで、moreを付ける形容詞や副詞はそれほど多くないので出てきたものを覚えていけば大丈夫です。よく用いられる形容詞と副詞を以下に少しあげておきます。

difficult「難しい」、important「重要な」、popular「人気のある」、slowly「ゆっくりと」、quickly「すばやく」などです。

最後の2つのようにlyで終わる副詞のほとんどはmoreを付けて比較級にします。

例外)early「早く」 → earlier

次に、これら比較の文を強める場合について解説します。

日本語だと、「彼は、彼の兄よりずっと背が高い。」や「この絵は、あの絵よりずっと美しい。」という意味の時です。

通常、形容詞や副詞を強める時はvery「とても」を前に付け、tallやbeautifulを強めるとvery tallやvery beautifulとなります。

ところが、比較級になるとveryではなく前にmuchやfarを付けます。よって、先ほどの日本語を英語に直すと以下のようになります。

He is much(far) taller than his brother.
「彼は、彼の兄よりずっと背が高い。」

This picture is much(far) more beautiful than that one.
「この絵は、あの絵よりずっと美しい。」

口語(話し言葉)では、以下のようにa lotを付ける場合もあります。

He is a lot taller than his brother. 「彼は、彼の兄よりずっと背が高い。」

ここからは、比較で何と何を比べているのか?について解説します。これは、同格や比較の文を作る時に私達日本人が混乱しやすい部分です。

それは、比較の形を形容詞や副詞の比較級 + thanと覚えており、何と何を比較しているのかについては深く考える習慣が身に付いていないからです。

同格や比較の文を作る時には、「何」と「何」を比べているかをしっかり考えないと正しい文章を作ることができないことがよくあります。

ここでは、「彼は、日本語より英語を上手に話すことができる。」という比較の文を例にとって考えてみます。この文は、以下の2つの事柄を比べています。

He can speak English well. 「彼は、英語を上手に話すことができる。」
He can speak Japanese well. 「彼は、日本語を上手に話すことができる。」

そして、この2つの事柄を比べるためにthanを用いて繋ぎ以下のようになります。比較の文で、thanは接続詞のような働きをしているのです。

He can speak English well than He can speak Japanese well.
「彼は、日本語を上手に話すことができるより英語を上手に話すことができる。」

また、この場合「より上手」と話す上手さを比較を比較して「より〜」ということを表したいので、wellを比較級のbetterに変えて以下のような文になります。

He can speak English better than he can speak Japanese well.

最後に、同じ言葉の繰り返しは避けるためthanの後ろのHe can speakとwellは同じ語の繰り返しとなるので消し、完成した文は以下のようになります。

He can speak English better than Japanese.
「彼は、日本語より英語を上手に話すことができる。」

thanの後ろは必ずHeやIなどの主格ではなく、何と何を比べているかにより変わるので注意しましょう。

次に、「今日は、昨日より寒い。」という比較の文を考えてみます。この文は、以下の2つの事柄を比べています。

It is cold today. 「今日は、寒い。」
It was cold yesterday. 「昨日は、寒かった。」

そして、この2つの事柄を比べるためにthanを用いて繋ぎ、1つの文にすると以下のようになります。

It is cold today than it was cold yesterday.

また、この場合「より寒い」と寒さを比較して「より〜」ということを表したいので、coldを比較級のcolderに変えて以下のような文になります。

It is colder today than it was cold yesterday.
「今日は、昨日が寒かったのより寒い。」

ここで、同じ言葉の繰り返しは避けるためthanの後ろのItとcoldは同じ語の繰り返し、wasも最初のIt isから容易に推測できるため消して以下のようになります。

It is colder today than yesterday. 「今日は、昨日より寒い。」

以下のように順番を変えたりしないように注意しましょう。

It is today colder than yesterday.

同格表現の場合は並び順が変わることもありますが、比較表現は基本的にもとの文から並び順を変える必要はありません。

ここからは、疑問詞を用いた比較の疑問文について解説します。

疑問詞を用いた比較の疑問文の形は「Who(Which) 〜 比較級 , A or B?」、意味は「AとBのどちらが〜ですか。」となります。

まず、以下の比較の文を疑問文にしてみましょう。

This house is bigger than that one. 「この家は、あの家より大きい。」

この文は、be動詞が用いられているので以下のようにbe動詞を主語の前に出せば疑問文になります。

Is this house bigger than that one? 「この家は、あの家より大きいですか?」

これは通常の疑問文ですが、「この家とあの家では、どちらが大きいですか。」と尋ねることもあります。

この場合「どちら」を表す疑問詞whichを用い、疑問文は以下のようになります。

Which is bigger, this house or that one?
「この家とあの家では、どちらが背が大きいですか。」

答え方は、文章を作る必要はなく以下のようにどちらなのかだけ答えます。

This house is. 「この家です。」

「どちら」を表す疑問詞は物の場合にはWhichを用いますが、人の場合には以下のようにWhoを用います。

Who runs faster, Ken or Takeshi? 「ケンとタケシのどちらが速く走りますか。」

答え方は以下の通りです。

Takeshi does. 「武です。」

この場合、runの繰り返しを避けるためにdoesを用います。

最後に、thanではなくtoを用いる比較について解説します。

通常「〜より…」という比較を表す時、「比較級 + than …」という形を用います。ただ、以下の5つの比較表現ではthanではなくtoを用います。

1.prefer 〜 to … 「…より〜を好む」
I prefer dogs to cats. 「私は、猫より犬が好きです。」

これは、通常の比較を用いると以下のようになります。
I like dogs better than cats.

2.junior to … 「…より年下」
He is junior to me. 「彼は、私より年下です。」

toの後ろは目的格(この場合me)になります。主格のIは置けません。

これは、通常の比較を用いると以下のようになります。
He is younger than I.

そして、これらの表現で「彼は、私より2歳年下です。」というように年齢差を表したい場合があります。

2通りの表現があり、まず1つ目の表現は比較級の前に年齢差をそのまま置いて以下のように書きます。

He is two years junior to me.
He is two years younger than I.

もう1つの表現では、以下のようにbyを用いて年齢差を文の最後に置きます。

He is junior to me by two years.
He is younger than I by two years.

3.senior to … 「…より年上」
He is senior to me. 「彼は、私より年上です。」

これは、通常の比較を用いると以下のようになります。
He is older than I.

この場合も2と同様に、「彼は、私より2歳年上です。」というように年齢差を表したい時は以下の4つの表現を用います。

He is two years senior to me.
He is two years older than I.

He is senior to me by two years.
He is older than I by two years.

4.superior to … 「…より優れている」
This car is superior to that one. 「この車は、あの車より優れている。」

これは、通常の比較を用いると以下のようになります。
This car is better than that one.

5.inferior to … 「…より劣っている」
This car is inferior to that one. 「この車は、あの車より劣っている。」

これは、通常の比較を用いると以下のようになります。
This car is worse than that one.

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