第五文型について解説します。
まず、第五文型 に関係のある記号を確認しておきましょう。
S:Subject(主語)
V:Verb(動詞)
O:Object(目的語)
C:Complement(補語)
M:Modifier(修飾語)
第五文型は、以下の文のように主語、動詞の後ろに目的語とその目的語を説明している補語が置かれている文のことです。記号を用いるとSVOCです。
I call him Bob. 「私は、彼をボブと呼んでいます。」
この文で、Iは主語、callは動詞、himは動詞callの目的語、Bobは目的語himを説明している補語です。
補語とは、主語や目的語を説明している言葉(名詞や形容詞など)です。
この第五文型の文中のBobは目的語のhimが誰なのかを説明しており、目的語を説明している補語なので目的格補語と呼ばれます。
これに対し、第2文型SVCの補語(C)は主語を説明している補語なので、主格補語と呼ばれます。
繰り返しますが、第五文型の特徴は動詞の後ろに目的語とその目的語を説明している補語が置かれています。
先ほどの文(I call him Bob.)でも、callという動詞の後ろに「〜を」という目的語のhimとそのhimを説明している補語のBobが置かれています。
また、Bobはhimを説明しているので、第五文型の目的語(O)と補語(C)にはC=O(この場合him=Bob)の関係が成り立つと考えることができます。
第五文型は、動詞の後ろに目的語と補語が置かれ、さらに目的語=補語の関係が成り立たなければならないので、第五文型を作る動詞は多くありません。
第五文型を作る動詞でcall以外によく使われる動詞には、以下のようなものがあるので覚えておきましょう。
name O C 「OをCと名づける」
make O C 「OをCにさせる」「OをC(の状態)にする」
keep O C 「OをC(の状態)に保つ」
thinkO C 「Oを(が)Cだと思う」
find O C 「OがCだと気づく(分かる)」
elect O C 「OをCに選ぶ」
ここからは、第五文型と第四文型を作る動詞makeとfindについて解説します。
以下の文は、主語(she)、動詞(made)の後ろに目的語(me)とその目的語を説明している補語(angry)が置かれている文なので、第五文型です。
She made me angry. 「彼女は、私を怒らせた。」
次に、以下の文をみてみましょう。
She made me dinner. 「彼女は、私に夕食を作ってくれた。」
この文で、Sheは主語、madeは動詞、meは間接目的語(「〜に」)、dinnerは直接目的語(「〜を」)です。よって、この文はSVO1O2の第四文型です。
このようにmakeは、「OをC(の状態)にする」という意味だと第五文型、「O1(のため)にO2を作る」という意味だと第四文型の文を作ります。
上の第五文型の文は、動詞の後ろに置かれている目的語と補語に「目的語=補語(me=angry)」の関係が成り立っています。
下の第四文型の文では、動詞の後ろに置かれている2つの目的語の間には「間接目的語=直接目的語(me=dinner)」という関係が成り立っていません。
このことから第四文型か第五文型かを判別することができます。
第四文型と第五文型を作る動詞には、もう1つfindがあります。
We found him angry. 「私達は、彼が怒っているのに気づいた。」
この文で、Weは主語、foundは動詞、himは動詞foundの目的語、angryは目的語himを説明している補語です。よって、この文はSVOCの第五文型です。
第五文型では「目的語=補語」の関係が成立し、上の文でも「him=angry」の関係が成り立っています。
次に、以下の文をみてみましょう。
We found him his watch. 「私達は、彼(のため)に腕時計を見つけた。」
この文で、はWeは主語、foundは動詞、himは動詞foundの間接目的語、はhis watchは直接目的語です。よって、この文はSVO1O2の第四文型の文です。
このようにfindは、「OがCだと気づく」という意味だと第五文型、「O1(のため)にO2を見つける」という意味だと第四文型の文を作ります。
上の第五文型の文では、動詞の後ろに置かれている目的語と補語に「目的語=補語(him=angry)」の関係が成り立っています。
下の第四文型の文では、動詞の後ろに置かれている2つの目的語の間には「間接目的語=直接目的語(him=his watch)」の関係が成り立っていません。
補語になるものには、名詞や形容詞の他に原形不定詞、現在分詞、過去分詞などがあります。
以下の第五文型の文をみてみましょう。
I saw him sing a song. 「私は、彼が歌を歌うのを見た。」
この文で、Iは主語、sawは動詞、himは動詞sawの目的語、sing a songは目的語himを説明している補語です。
この文中で、「him=sing a song(彼=歌を歌う)」という関係が成り立っているので、sing a songの部分は目的語himを説明している補語と言えます。
そして、このように原形不定詞(toの付かない不定詞、この場合sing)も補語になることができます。
原形不定詞は、see, hear, feelなどの知覚動詞やhave, make, letなどの使役動詞の後ろで用いられます。
原形不定詞については、以下のページで詳しく解説しています。
次に、以下の第五文型の文をみてみましょう。
I heard him singing a song. 「私は、彼が歌を歌っているのを見た。」
この文で、Iは主語、heardは動詞、himは動詞heardの目的語、現在分詞を用いたsinging a songの部分は目的語herを説明している補語です。
この文中で、「him=singing a song(彼=歌を歌っている)」という関係が成り立っており、singing a songの部分はhimを説明している補語となります。
次に、以下の第五文型の文をみてみましょう。
I heard him called by his mother. 「私は、彼が母親に呼ばれるのを聞いた。」
この文で、Iは主語、heardは動詞、himは動詞heardの目的語、過去分詞を用いたcalled by his motherの部分は目的語herを説明している補語です。
この文中で、「him=called by his mother(彼=母親に呼ばれる)」という関係が成り立っており、called by his motherはhimを説明している補語となります。
このように、現在分詞(この場合singing)と過去分詞(この場合called)も補語になることができます。
補語として用いられる現在分詞と過去分詞もsee, hear, feelなどの知覚動詞やhave, make, letなどの使役動詞の後ろで用いられます。
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